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旧石器文化談話会定例会 開催の記録(6)

第81回定例会

日時
2007年12月22日(土) 18:15
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室(考古学実習室横)
発表者
中川和哉(財団法人 京都府埋蔵文化財調査研究センター)
発表題目および概要
「レス−古土壌を鍵層とした韓国旧石器編年」
前月24・25日に同志社大学で開催された国際セミナー「東アジアにおける古環境変遷と旧石器編年」ではレス・古土壌編年の研究成果が報告され、国内外で報道されたこともあって大きな反響があった。セミナーでは中川和哉・麻柄一志両氏により中国・韓国の旧石器編年について成果報告があったが、セミナーでは発表時間が限られており、今回、改めて機会を設けて、最新資料などの情報をまじえながらこの方法による韓国の旧石器編年の研究成果をくわしく発表する。

第82回定例会

日時
2008年3月1日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
絹川一徳(財団法人 大阪市文化財協会)
発表題目および概要
「大阪市平野区瓜破北遺跡(UR07-2)出土の旧石器」
前年秋、発掘調査が行われた瓜破北(うりわりきた)遺跡から出土した旧石器について概要を報告する。今回の発掘調査では、AT下位で2個所の集中部から約400点の遺物が出土した。備讃瀬戸型の石刃技法と石刃を使用したナイフ形石器、横長剥片素材のナイフ形石器などが見られる。一括資料であり、大阪平野の旧石器編年を検討するうえでも重要な資料となりうるものである。

第83回定例会

日時
2008年4月12日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
趙哲済(財団法人 大阪市文化財協会)
発表題目および概要
「旧石器時代の地層の割れ目について」
旧石器の層位を撹乱する原因のひとつである地層の割れ目に関して、朝鮮半島の土壌楔や本州中央部の乾裂痕と、北海道のアイスウェッジやソイルウェッジには明確な違いがあり、朝鮮半島と本州中央部の割れ目は乾燥による収縮が主要な成因であったと考えられる。また、朝鮮半島の土壌楔を含む地層は、地形面、火山灰、暗色帯及び赤褐色帯などの特徴的な岩相、割れ目の形成面、放射性炭素年代、遺物の年代観などを指標として対比が可能である。このような、2000年度からの6年間おこなった研究を紹介し、割れ目研究の現状と課題について触れる。

第84回定例会

日時
2008年6月28日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館 1F 会議室
発表者
国武貞克(奈良文化財研究所)
発表題目および概要
「栃木県高原山黒曜石原産地遺跡で発見された黒曜石採掘坑とその評価」
発表者は栃木県矢板市高原山黒曜石原産地遺跡群の調査を2005年よりおこなっている。2007年の発掘調査により後期旧石器時代後半期の黒曜石採掘坑の可能性のある遺構が検出されたので、まずその詳細を報告する。次に関東地方で進めてきた居住形態研究の成果に照らして、この時期の石材採掘行動の意義を評価する。最後に国内外の先史時代の石器石材採掘坑遺跡の事例と比較し、先史時代の石材採掘に関する今後の問題を展望したい。

第85回定例会

日時
2008年8月30日(土) 17:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
李超栄(中国科学院 古脊椎動物与古人類学研究所)
通訳
加藤 真二氏(奈良文化財研究所)
発表題目および概要
「中国におけるハンドアックス研究について」
発表者は古脊椎動物与古人類学研究所に所属する著名な旧石器研究者であり、現在、東北大学の招聘により日本で滞在研究を行っている。
発表者らは1990年代以降、揚子江中流域である湖北省の丹江ダム地区において、水没予定地の旧石器遺跡調査を精力的に行ってきた。その結果、約100箇所におよぶ遺跡が発見・調査されている。この地域は隕県人などの古人類化石の発見地が含まれており、遺跡から出土した石器群の中には多数のハンドアックスやピック、クリーヴァーなどが認められた。特に漢水両岸の段丘からは多量のハンドアックスが発見された。
近年、中国の南方ではこうしたハンドアックスを含む礫核石器群の新資料が増加しており、ヨーロッパや韓国の当該石器群との比較研究も進行している。
今回の発表では、中国におけるハンドアックス石器群に関する最新の研究事情についてスライドを交えながら講演をしていただく予定です。

第86回定例会

日時
2008年10月25日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
絹川一徳(財団法人 大阪市文化財協会)
発表題目および概要
「微細石製遺物の分布にもとづく遺物集中部の分析─大阪市長原遺跡を中心として─」
ブロックあるいはユニットと呼ばれる石器遺物集中部は、旧石器時代遺跡において普遍的に存在し一括性の把握が容易な遺構であるため、これまで集団関係論や遺跡構造論において基礎的かつ最小の分析単位として研究が進められてきた。しかし、近年の研究では遺跡・遺物のタフォノミーや動作連鎖研究の進展により、単一の遺物集中部そのもの形成過程に関する詳細な分析と解釈が求められている。
こうした研究動向を踏まえ、今回、大阪市長原遺跡を例に取り上げ、石器・剥片類と微細石製遺物の分布状況にもとづく遺物集中部の分析をおこない、その形成過程の復元を試みたい。

第87回定例会

日時
2009年1月24日(土) 18:15
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
森川 実(奈良文化財研究所)
発表題目および概要
「近畿地方におけるAT降灰以降のナイフ形石器―滴形をなすナイフ形石器の特徴と類例について―」
近畿から瀬戸内地方の横剥ぎナイフには、これまで認識されることの少なかった特徴ある類型が存在する。それは柳葉形ナイフの派生形とみられ、その器形(シルエット)は滴形を呈している。本発表では、これが主体をなす石器群(碇岩南山)を見たうえで類例(土生池など)を探索し、その広がりと編年的位置とを考えてみたい。

第88回定例会

日時
2009年4月11日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
張龍俊(韓国国立金海博物館学芸研究士)
発表題目および概要
「韓国後期旧石器の層位と編年」
2008年から東京大学に訪問研究者として滞在中の張龍俊氏に報告をお願いした。張氏の博士論文のテーマでもある韓国の後期旧石器文化について、最新事情を踏まえた研究動向(遺跡・遺物)を概説する。

第89回定例会

日時
2009年8月1日(土) 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
森先一貴(奈良文化財研究所)
発表題目および概要
「東北地方後期旧石器時代前半期における石器製作技術構造の特質」
東北地方の後期旧石器時代前半期を通じて、石器群から読み取れる石器製作技術構造の特徴とその変遷過程、および変化の背景を考える。その上で後半期への移行問題についても考察を加える。

第90回定例会

日時
2009年10月24日 18:00
会場
同志社大学新町学舎渓水館1F会議室
発表者
西村昌也(関西大学文化交渉学教育研究拠点)
発表題目および概要
「東南アジア旧石器研究の現状と課題」
東南アジアにおける旧石器研究の現状と問題点について、主要な遺跡などの解説をおこないつつ概説する。

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