2006年の刊行物
近畿・中四国の旧石器時代をあつかった刊行物を主にご紹介します。入手をご希望の場合にはそれぞれ記載の刊行元までお問い合わせください。
報告書
県道浜乃木湯町線(湯町工区)建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
2006.3 島根県教育庁埋蔵文化財調査センター(松江市打出地33)[A4 第1分冊:横組346頁図版28頁 第2分冊:横組222頁 図版114頁]
- 玉髄・瑪瑙の原産地である花仙山北麓地域での発掘調査。正源寺・宮ノ前・面白谷遺跡で、玉作関連遺物に混じって湧別技法関連資料が出土しているほか、宮ノ前遺跡では台形様石器や木葉形尖頭器も出土している。
諏訪西山ノ後遺跡―一般国道181号(岸本バイパス)道路改良工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書―
2006.3 (財)米子市教育文化事業団埋蔵文化財調査室(鳥取県米子市長砂町935-1)[A4 横組160頁 写真図版32頁]
- ナイフ形石器2点を含む石器21点を報告する。うちナイフ形石器1点がローム層中からの出土である。
大山神社遺跡
2006.3 岡山理科大学人類学研究室〈編〉(岡山市理大町1-1)・家島町教育委員会(兵庫県飾磨郡家島町真浦2137-4)[A4 横組234頁 図版133頁]
- 1959年の家島群島総合学術調査によって兵庫県下ではじめてナイフ形石器が出土した遺跡で、1989〜1992年にかけておこなわれた発掘調査の報告書。旧石器時代の石器は谷部の弥生時代包含層から1,000点以上が出土しており、おもに横長剥片を素材とするナイフ形石器18点や、有舌尖頭器などが含まれる。
古市遺跡群XXVII
2006.3 羽曳野市教育委員会(羽曳野市誉田4-1-1)[A4 横組52頁 図版14頁]
- 翠鳥園遺跡で2005年に実施された小規模調査の報告を収録する。剥片類や石核など100点が出土している
石川流域遺跡群発掘調査報告XXI
2006.3 藤井寺市教育委員会(大阪府藤井寺市岡1-1-1)[A4 横組78頁 図版39頁]
- はざみ山遺跡HM88-21区で、翼状剥片などを含む旧石器時代の石器群が出土している。
馬見二ノ谷遺跡―馬見丘陵における旧石器時代遺跡の調査―
2006.3 奈良県立橿原考古学研究所(奈良県橿原市畝傍町1)[A4 横組294頁 図版64頁 巻頭図版4頁 CD-ROM]
- 埋没谷の覆土中から6,400点にのぼる石器群が出土した。ナイフ形石器の特徴などから、ナイフ形石器文化終末期への帰属が想定される。新型式の周縁加工尖頭器が含まれ、馬見型尖頭器と命名する。接合資料は79組が得られており、石器製作技術の一端を示す良好な資料である。[販売案内]
論文集・単行本
日本海沿岸地域における旧石器時代の研究
2006.6 麻柄一志[著] (株)雄山閣(東京都千代田区富士見2丁目6-9)[A5 横組332頁]
- 瀬戸内系石器群・立野ヶ原石器群・刃部磨製斧形石器群などに焦点を当て、その系統論・形式論・技術論からの検討を通して、環日本海旧石器研究の到達点を示すとともに、『日本海文化』論に一石を投じる。(帯より)
風成塵とレス
2006.7 成瀬敏郎[著] (株)朝倉書店(東京都新宿区新小川町6-29)[A5 横組208頁]
定期刊行物
紀要愛媛 第6号
2006.3 (財)愛媛県埋蔵文化財調査センター(松山市衣山4丁目68-1)[A4 横組44頁]
- 多田 仁 香川県西方遺跡A地区の接合資料―後期旧石器時代における剥片剥離の類例― 1〜10
遺跡 第43号
2006.11 遺跡発行会(愛媛県伊予郡松前町筒井1564-3 常磐方)[B5 横組158頁]
- 長井謙治 徳島県立考古資料館所蔵の有舌尖頭器 151〜154
徳島県埋蔵文化財センター研究紀要 真朱 第6号
2006.3 (財)徳島県埋蔵文化財センター(徳島県板野郡板野町犬伏字平山86-2)[A4 横組110頁]
- 氏家敏之 吉野川流域の国府型ナイフ形石器(4)─椎ヶ丸遺跡出土の国府系ナイフ形石器群に伴うスクレイパーの研究─ 1〜24
内海文化研究紀要 第34号
2006.3 広島大学大学院文学研究科附属内海文化研究施設(東広島市鏡山1-2-3)[B5 横組133頁]
- 古瀬清秀・加藤 徹・今井千佳子・石貫弘泰・塩冶琢磨・順田洋一・須崎瀬里奈・永田千織・荒木亮司 厳島における考古学的踏査とその検討(1) 1〜22
考古学研究 第52巻第4号
2006.3 考古学研究会(岡山市清心町16-37長井ビル201)[B5 横組112頁 巻頭カラー2頁]
- 島根県教育委員会 島根県奥出雲町原田遺跡 106〜108
京都文化博物館研究紀要 朱雀 第18集
2006.3 京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)[B5 横組147頁]
- 鈴木忠司 岩宿時代の水と川をめぐる立地論─サケ漁の周辺─ 1〜20
奈良文化財研究所紀要2006
2006.3 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所(奈良市二条町2-9-1)[A4 横組135頁]
- 加藤真二 中国河南省安陽小南海遺跡の石器群 14〜15
田原本町文化財調査年報14 2004年度
2006.3 田原本町教育委員会(奈良県磯城郡田原本町本町926-1)[A4 横組154頁]
- 光石鳴巳 多遺跡出土の有茎尖頭器 81〜84
京都府埋蔵文化財情報 第101号
2006.11 (財)京都府埋蔵文化財調査研究センター(向日市寺戸町南垣内40-3)[A4 横組42頁]
- 中川和哉 旧石器時代の京都 1〜12
資料集・図録など
公開シンポジウム『縄紋化のプロセス』予稿集
2006.4 佐藤宏之[編] 科学研究費「日本列島北部の更新世/完新世移行期における居住形態と文化形成に関する研究」グループ(東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室)[A4 横組175頁]
- I.シェフカムード アムール流域のオシポフカ文化:その古地理学・地域・層位・年代 1〜20
- 山田 哲 北海道地方 21〜35
- 鹿又喜隆 東北地方 36〜52
- 佐藤雅一 中部地方 53〜78
- 仲田大人 関東地方 79〜93
- 池谷信之 東海地方 94〜112
- 光石鳴巳 近畿地方 113〜125
- 多田 仁 四国・中国地方 126〜139
- 杉原敏之 九州地方北部 140〜155
- 雨宮瑞生 九州地方南部 156〜169
- 金 正培 韓国旧石器時代の終末期石器群 170〜175
[2001年] [2002年] [2003年] [2004年] [2005年] [2006年] [2007年] [2008年] [新刊案内]